日本一長いケーブルカーが滋賀県大津市坂本にあります。麓の「ケーブル坂本駅」と比叡山山頂にある「ケーブル延暦寺駅」を結ぶ全長2025m、所要時間11分、昭和2年開業の歴史ある坂本ケーブルです。終点の「ケーブル延暦寺駅」を降りるとすぐに比叡山延暦寺という比叡山を登るケーブルカーです。駅舎は大正14年に建設された木造2階建の建物で国の登録有形文化財に登録されています。大正モダン。駅舎完成から元号を跨いで昭和2年の開業なのでレール引くのに3、4年かかったんですね。
ケーブル坂本駅 国の登録有形文化財
ケーブルカーの仕組み ロープウェイとの違い
ケーブルカーで急勾配の坂道を登っていきます。ケーブルカーとは車両にロープを接続し山上の駅にある巻き上げ機で引っ張るという仕組みです。同じようにロープで引っ張って動く乗り物にロープウェイがありますが、あちらはロープに吊るされているのに対し、ケーブルカーは線路の上を走ります。坂本ケーブルでは2台の車両があり、その2台がつるべ式で上下の駅を行き来しています。1号車は「縁(えん)」号、2号車は「福(ふく)」号です。
大人片道:870円、往復:1660円 子供片道:440円、往復:830円
急勾配をぐんぐん登っていくと山頂「ケーブル延暦寺駅」に到着します。車両はどちらも坂本側を向く座席になっています。2023年は比較的暖かいお正月になりましたが、山頂654m付近は雪が少し残っていました。この日は少し曇っていたのでうっすらですが、前方に琵琶湖も見えています。
ケーブル延暦寺駅 国の登録有形文化財
山頂の「ケーブル延暦寺駅」こちらも国の登録有形文化財に登録されている鉄筋2階建の駅舎です。大正14年建設。見晴らしのいい琵琶湖が一望できるこの駅は「近畿の駅百選」にも選ばれています。
ちょっと薄らぐもりな天気だったのでもやがかっていますが琵琶湖と大津市内が一望できます。正面中央に見えるのは大津プリンスホテルですね。もう少し晴れた日にもう一度訪れたい場所です。反対側には琵琶湖大橋が見えています。
比叡山延暦寺に続く道路脇にも雪が残っていましたが駐車場や道路上は全然雪もなく走行可能な感じでした。
さて復路です。改札は発車の5分前に始まるのでその少し前から改札口に並んで一番前に座ってみました。お客さんは大人ばっかりだったので良しとしましょう(先頭楽しい)。帰りも縁(えん)号でした。「縁福」両方に乗りたい場合はつるべ式なので行き帰りで同じ時間帯に乗ればいいのかな。
毎時 00分・30分発 3ー11月(8:00 - 17:30) 12-2月(8:30 - 17:00)
坂本ケーブル 駐車場
駅前に数台停めることが出来ますが(バスの写真の奥)駅前は台数が少ないので駅の下にある駐車場(東照宮下観光駐車場)も無料ですしお勧めです。日吉大社にも近いので周辺観光もするなら下の駐車場の方が良いかも。ただどちらも台数は少なめです。どちらも満車の場合は少し離れますが右下の「大宮川観光駐車場」。ここは台数多めです。坂本ケーブルまで15分くらいですかね。のんびり観光しながら歩いたらすぐです。
ケーブル坂本駅から京阪「坂本比叡山口駅」、JR「比叡山坂本駅」までの連絡バスも出ています。
施設情報
施設名 | ケーブル坂本駅 |
所在地 | 〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4244 |
Map
日吉大社とセットで行ってきました。日吉大社も近いのでぜひお立ち寄りください。